(今日のコトバ)
春には、満天下に希望がある。
その一球に、その一打に、その一瞬に、
目が離すことなく野球をみた。
ワールド・ベースボール・クラシックで
王ジャパンが世界一に輝いた。
キューバのミスから初回に4点を先取し、
楽なペースで試合が進むかと思ったが、
リードしていても緊張感がビリビリ伝わった。
途中、ファインプレーで日本を支え続けた
川崎がエラーをしてキューバに流れが動き、
ハラハラしたが、日本チームの自信はゆるぎなかった。
特に、世界にも名だたる王貞治とイチローが、
世界大会の顔としてチームをひっぱってくれた。
日本の視聴者や観客は、とにかく日本人としての誇り、
そして、夢をいっぱい与えてくれた。
この世界チャピオンになったことで、
子供たちが野球選手になる夢をもち、
格差社会とよばれ負け組ができ、
高度成長期の自信を失った大人たちが、
明日生きるための希望をもった。
日本はまた陽が昇る。
いま、満天下に夢と希望が降り注がれたのだから。