(今日のコトバ)
あたりまえのことを、
あたりまえにできるのは、
あたりまえでないことの証明。
「こんなことは簡単にできるだろう?」と怒られる時がある。
何年もやっていてあたりまえのようにできる人に言われると、
「ちょっと待ってくれ」と言いたくなる。「あなたはできて当然だろう」と。
だが、まったくの新人で、まったくの未経験で、
上手に作業ができてしまう人がいる。
プロと同じように、いとも簡単に。
その人たちは、やっぱり才能のある人だと思う。
人間は、技術を習得するためにある程度の経験が必要だ。
その経験なしに見よう見まねでできてしまうのは、凄い学習能力だ。
中田英寿が現役時代、サッカーで優れているところはと聞かれると、
「あたりまえのことを、あたりまえにできること」と答えた。
まさに、サッカーに関しては、常人ではないことを自分で理解していたのだ。
ただ、常人はあたりまえのことをあたりまえにするまで経験と時間を要する。
それでいいのだ。少しずつ、コツコツやりながら、
あたりまえにしていく。
いま、簡単に思われることが簡単にできない人も、それがあたりまえ。
焦らず、じっくり、自分のペースで習得すればいい。
習得してしまえば、みな同じスタートラインに立てる。
肝心なのは、習得することだ。
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