(今日のコトバ)
不良品をちょっと着飾らせて世の中で売る。
その不良品を人間という。
完璧な人間に出会ったことがない。
何が完璧かという定義の問題はあるが、
すべて整った人間に出会ったことがない。
学習能力は優れていても、勘がものすごく悪い。
容姿はいいのだが、性格的に問題がある。
面白い人間なのだが、場の空気は読めない等々。
製品にしたら、きっと、みな不良品だ。
その人間が社会を牛耳っている。
何かが足らない。何かが多すぎる。
何かが軽い。何かが重い。
何かが強い。何かが弱い。
ウィークポイントをかかえながら人間は生きている。
ただ、人間は不良品だから魅力があるともいえる。
そのウイークポイントが魅力になることもある。
そのウィークポイントが
ストロングポイントになることもある。
人間が人間社会で生きる以上、
そこを見極めなければもったいない。
すべてが人間の魅力になりうるのだ。
そして、そのウイークポイントを持った
不良品だから人間の社会が面白いことも
忘れてはいけない。
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