(今日のコトバ)
ついた嘘の数は忘れるのに、
つかれた嘘の数は忘れない。
現金なもので、
自分のついた嘘は
すぐに忘れてしまう。
日々の中でつく軽い嘘は、
ほんとうに忘れていく。
人生を左右するような
重大な嘘はほぼ覚えているが、
それでも忘れてしまうことがある。
反対に、つかれた嘘は
たいがい覚えている。
もちろん、自分が嘘と
わかったものだけになるが、
しっかりと覚えている。
嘘をつく方と嘘をつかれる方。
立場によって、
嘘の記憶が違う。
それは、嘘をつく方に痛みはないが、
つかれる方には痛みがあるから。
嘘によって、
自分にはどんな痛み、
どんな不利益を被ったか。
その痛みと共に嘘は記憶される。
だからこそ、
嘘をついた
その先の相手の気持ちを考える。
そうすれば、
むやみやたらに
嘘つくことはなくなるはず。
自分の戒めとして
嘘の先を想像して生きていこう。