(今日のコトバ)
怪物は、間近で見たらオモチャでした。
遠くにいるから、大物に見える。
近くにいると、それほどでもない人物がいる。
個人的な経験でいえば、
大先生と呼ばれたり、大物と呼ばれたりする人も、
近くで仕事をすると、
ほぼ遠くにいた時よりは、
普通の人に見える。
声が大きかったりして威圧はうまいが、
それほど能力は高くない。
一芸に秀でていると思ったが、
まわりの人間が上手に支えている。
狂人のようにふるまっているが、
実は裏の顔をただの寂しがり屋でしかない等々。
生きていると、
天才、スーパーマンのような人が
あらわれることもある。
だが、懐に入ってしまえば、
ただの一人の人間でしかない。
少し変わっていたり、少し強そうだったりするが、
想定を大きく超えてくることはない。
もちろん、プロアスリートやエリートと呼ばれる人で
怪物と思える人もいるだろう。
ただ、そんな人も近くにいれば、
一人の人間でしかない。
怪物ではない、人間なのだ。
そう思うと、
距離をとって怖れる人がいるなら、
思い切って懐に飛び込んでしまえば、
その怖さから逃れるかもしれない。
高圧的というか、パワハラ的というか、
頭からつぶそうとする人がいるかもしれない。
それでも、その人も一人の人間。
人間である以上、たいしたことない部分はある。
そこを見つけて付き合えば何とかなる。
人間と思えば何とかなる。
怪物と対峙するのではない。
人間と対峙すると思えばいいのだ。