時代は人間を置き去りにする

(今日のコトバ)

 

お得で便利な世の中を求めたら、

お得で便利な人間ばかり出来上がりました。

 

 

 

インターネット、コンビニエンスストア、

24時間営業の店、宅配、、、、世の中は、

加速度的に楽できる方向へ進んでいる。

さらには、ポイントカード全盛時代になり、

あらゆるサービスにポイントがつく。

流通業界は、この便利でお得という両輪で

競いあっている。

わるいこといではない。

より良さを求めたら、当然の結果かもしれない。

ただ、時代が、世の中が、

お得で便利ばかりになると、

なんだか人間までもが影響を受けているような気がする。

楽して稼げる仕事を選び、

しんどい仕事に人は集まらない。

スマホを器用に使いこなし便利な人間ではあるけれど、

魂のようなものがない。

確かに、しんどい仕事が未来を約束するかといったら、

何も約束しないかもしれない。

確かに、魂のあるものが何かというと

答えにつまることもある。

ただ、忘れてはいけないのは、そのお得で便利な時代に

うつ病等のメンタル疾患は激増している。

心を鍛えるということが

しっかりできているかという疑問が残る。

人は人との間で摩擦を起こして生きるものでもある。

その時、お得と便利ばかり追求した人が

どこまで機能するだろう。

いつか、壊れてしまうのでないだろうか。

人間は、動物でもある。

自然に、本能を大切にして生きなければならないはずだ。

その時、時代と世の中が、まったく

動物の本能を消す方向に向かっていないだろうか。

難しい問題だ。

コンピューターが発明された当初から、

予測されていたことではある。

その時代が確実にやってきている。だからこそ、

より良い生活を求めた結果の弊害があることも

どこかで忘れてはいけないと思う。

より良い生活と人間として生きるこの共存、

大きなテーマだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

今日のコトバのバックナンバーは、

コトバザウルスhttp://kotobaza.com/へ。