(今日のコトバ)
かけがえのないものは、
失ってもなおも輝きを増す。
もしかすると、
失わなければわからないのかもしれない。
かけがえのないもの。
たぶん、金庫の中に隠した貴重品のではなく、
普段、身近にあって、
心に、優しい光を常に放つもののような気がする。
時間が失った心の傷を少しずつ癒すけれど、
思い出すと、突然、輝くように光を放つ。
そんな心の財産のひとつやふたつ、
みんな持っているはずだ。
そのかけがえのないものに、
かけがえのないような扱いを自分はしているだろうか。
いつもあるから、そばにあるから、
かけがえのないという価値を忘れてはいないだろうか。
自分のことを考えると、
やっぱり失ってから、
かけがえのないものの価値を
はっきり認識することが多い。
年を重ねて、やっと、
それではいけないと気づいてきた。
いま、かけがえのないものという基準で、
身のまわりにあるものを考えていない人は、
一度、ゆっくり考えてみるといい。
自分のかけがえないものは何か。
そして、かけがえのないものを
大切にしているか。
していなければ、いまからでもいいから大切にしよう。
失っても、自分が理解できるように。
完全にはできなくても、
少しはかけがえのないものを
かけがえのないものとして大切にしたことで
気が休まるように。
かけがえのないものは人生の宝なのだ。
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