(今日のコトバ)
親切になれると、大切なものを見失ってしまう。
あたりまえのようにある親切。
血縁だったり、友人だったりの関係の中で、
あたりまえだと思っていること。
よく考えてみると、
けしてあたりまえではなく、
かけがえのないものを与えてもらっている。
そのことが慣れてくると、
あたりまえで感謝の対象ではなくなってしまう。
近い関係であればあるほど、
親切に近いものがあたりまえになる。
無償の愛という言葉もあるが、
一方的に与えてもらうだけという関係は、
本来、成立しない。
生まれたばかりの子供ならしかたないが、
すくなくても成人してからは、
ギブ・アンド・テイクの関係が必要だ。
だから、いま自分のまわりのあたりまえを
考えてみよう。
ほんとうに、ただ、あたりまえなのか。
与えてもらっているだけのあたりまえか。
あたりまえの親切は、あたりまえではない。
そのことを忘れてはいけない。
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