(今日のコトバ)
坂道ばかり歩いてきたのに、
振り返ってみると、平な道になっているんだ。
振り返ってみると、
平坦な道ばかりではなかった。
というより、
平坦な道はなく、
上り坂か、下り坂、
少し上り坂か、なだらかな下り坂が
ほとんどだった。
人生、山あり、谷ありという言葉があるが、
どんな時代も、どんな人も、
そうだったのだろうか。
ただ、その上り坂も、その下り坂も、
一度、同じようなことを経験してしまうと、
次からは平気で、その道を歩ける。
上り坂だと思った道が、
下り坂だと思った道が、
平な道を歩くような気持ちになれる。
経験といおうか。慣れといおうか。
平らな道を歩くような気持ちになれば、
人生は怖くなくなる。
辛くなくなる。
年齢を重ねれば、
怖いことが減っていくのも、
経験値が増えたからだ。
だから、いま、人生の上り坂で
辛いと思うことがあっても、
一度、すべて乗り越えてしまうと、
次はたいしたことがないことになるかもしれない。
少なくとも、初体験よりは普通にこなせるはずだ。
そう思えば、とにかく頑張って、
乗り越えてしまえる。
人生の上り坂、下り坂は、
経験が平な道にしてくれる。
そう思って、歩みを進めるのだ。
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