(今日のコトバ)
心のスクリーンは、
再上映するたびに、美しい名作を上映する。
記憶になると、過去の出来事は美しくなる。
その時は、大変なことがたくさんあったのに、
時間が経つと、みないい思い出になる。
人間の記憶はよくできたもので、
終わってしまったことはノーサイドのように、
きれいになっていく。
トラウマになるような、心の傷として残るような
想い出したくない過去もある。
すべてがいい記憶にならないのはわかっている。
それでも、時間が記憶を美しく変えていく。
と思うと、いま、辛い思いをしても、
時間が経てば美しい記憶に変わると思えばいい。
オリンピックでメダルラッシュが続く日本の選手も、
振り返ると、メダルどころか、出場もできない、
引退も考えた人もいたという。
その人の、その時は、辛く、暗い思いだったに違いない。
ただ、オリンピックで結果を出したということで、
過去は美しい記憶になったのだ。
この時間を越えれば、
目標に達成できるという気持ちになれば、
ただただ辛いということばかりでなく、
前に光が見えている辛さになる。
とにかく、過去になれば、
記憶として美しいものになる。
いまを超えろ。
それが、美しい記憶と出会うための目的なのだ。
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