(今日のコトバ)
場所を変えたら変身する人は、偽物です。
「あいつ、あんなヤツじゃなかったのに」
「昔と随分変わったな」
「上と下では態度がまったく違う」等々。
人が変わってしまって、がっかりする時がある。
もちろん、いい方向に変わる人もいるので、
一概に変わってしまったことを非難するつもりはない。
ただ、状況が変わっただけで、
生き方の姿勢まで変わる人は信用できない。
仕事になると、お得意先との関係で頭を下げなければ
成立しないこともある。上司と部下の関係で、
フレンドリーにばかりしていられないこともよくわかる。
だが、自分の生き方まで変えて、
まったく別人格をつくりあげてしまうと、
自分が苦しくなるし、味方である仲間からすると
信頼できなくなる。
さまざまな状況の中で、
自分そのままで生きていくことは難しい。
でも、自分の人格、自分の姿勢を変えて生きていては
自分という人間の価値を問われる。
どんな状況の中でも、自分のスタイルで生きる。
組織でも、社会でも、自分の中に取り込む。
人生を有意義に生きている人は、
みな自分のスタイルで生きている。
人は、自分という素晴らしいアイデンティティを持っているのだ。
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