(今日のコトバ)
正義の味方より、
正義の敵にあえるのが、
大人の世界だ。
子供のころ描いた社会と
大人になってわかった社会は違う。
いろいろな違いはあるがいちばんは、
正義の味方が解決することはほとんどない。
正しいことを、正しいといって、
正しくできる社会でもない。
ひとつ例をあげれば、
会社の社長が白といえば、
社員は黒とはいえない。
現場にいる人間からすると、
間違いなく黒なのにいえない。
いま、会社で起こっている不祥事は、
これらの最たるもの。
社会に出て、会社に入れば、
みなわかる。
正義の味方は姿を現さないのだ。
もちろん、正義の味方の正義が通ることもある。
ただ、ケースとしては少ない。
言葉を正義と定義しているので、
極論になってしまったが、
正義かどうかというよりは、
お芝居に近い。また、プロレスに近いといえる
かもしれない。
社会、会社のメンバーが役まわりを決められ、
その役を演じる。
役まわりだから、勝つ人、正しい人は決まってる。
とすると、ガチンコの力ではなく、
役でものごとが決まっていく。
それがいい悪いではない。
そうやって社会がまわっている。
そこを理解することが大人になること。
どう生きるかを考え、どう行動するかを考え、
生き方を決める。
その時、社会の仕組みも意識しておく必要がある。
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