(今日のコトバ)
痛いところをつかれて、
痛くないフリをするのも、
強さの証明である。
人は、精一杯のフリをして生きている。
中でも、痛みをかかえているのに、
まったく痛くないフリは、
誰もしているフリの一つだ。
身体的な痛みはもちろん、
心の痛みは、ほぼすべての人がかかえている問題。
大なり小なり、痛みの伴う出来事が日々起こる。
人間関係があれば、上下関係があれば、
恋愛関係があれば、人と人との関係が出来れば、
どこかで痛みも生まれる。
その痛みをすべて痛いといい出したらきりがない。
すべてをいってまっては、終わってしまう関係もある。
そこで、人は痛くても痛くないフリをする。
さらにいえば、その痛みが激しくなれば、
やっぱり痛いと根を上げる人が増えてくる。
だが、それでも痛いといわない人もいる。
その人はほんとうに強い人といえるかもしれない。
痛いといわないのがいいというわけではない。
ただ、痛いといわない人が
強さの証明の一つであることは確かなこと。
生きるために、
人は痛みと様々な対応をする生き物なのだ。
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