距離、そして時間

(今日のコトバ)

 

憎しみは、自分という人間の人柄を悪くする。

 

 

 

 

人は、人との関係のなかで、

愛したり、好きになったり、

憎んだり、嫌いになったり、

いろいろな気持ちが生まれる。

それは、利害も含めて関係が築かれているのだから、

しかたないことかもしれない。

ただ、その気持ちの中で、

憎しみは、ちょっとやっかいだ。

あまりにも自分に不利益なことばかりする人と

関係すると、嫌いを通り越して、憎しみが生まれる。

見るのも、会うのも、話すのも、いやになる。

度を超すと復讐心のような気持ちも芽生える。

そして、その気持ちは、すぐにはおさまらない。

相手が痛い目にあうまで、

怒りがおさまらない場合もある。

一生、憎しみを引きずる場合もある。

体と心に憎しみが充満して、

自分の気持ちはおろか、

性格まで変貌させてしまうような気もする。

問題は相手にもあるが、

憎んでる自分にもネガティブな変化をもたらすという

問題も起こる。

まわりを見渡していても、

憎しみばかりで生きている人は、

顔や人柄に出てきてしまう。

いいことではない。

わかっている。

だとしたら、どう解消するか。

それは個人の気持ちの問題だから、

簡単には解消できない。

それこそ、憎しみの度合いにもよるだろう。

ただ、憎しみは人の関係で生まれるのなら、

その人と距離をおくことで、

憎しみを消していくことはできる。

いつも前にいて距離などおけない人もいるかもしれない。

それでも、できるだけ距離をおく。

人は忘れていく生き物でもある。

あえて、距離をおいていく。

さらには、時間が気持ちをなだめてくれる。

そこまで、距離と時間をつくる。

一つの解消方法だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

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