(今日のコトバ)
現場の意見は、いちばん正解率が高い。
「事件は会議室で起きているんじゃない。
現場で起きているんだ」
「現場100回」等、
刑事ドラマでよく現場の重要性が語られる。
このフレーズ、実は、どの仕事でもいえる気がする。
ほとんどの仕事で、現場という最前線にいる者が、
あたりまえだが、一番大切な、一番新しい情報を持っている。
当然、何が必要か一番わかっている。
極めてシンプルなことだ。
ただ、社会の仕組みは肩書きという階級がある。
偉くなれば偉くなるほど、
肩書き共に権力を持つ。
権力を持つことが悪いことばかりではない。
だが、権力を持った者が現場に行かなくなっているのに、
現場の意見を無視するのは、まったくナンセンスだ。
この仕組みは日本社会にコントのように根付いている。
よほどの仕事でないと現場に、社長は登場しないし、専務、常務などの
役員、執行役員は現れない。
ヘタをすれば部長すら現れないこともある。
それでいて現場に指示だけは出す。
特に、大企業になればなるほど、その傾向が強い。
ほんとうは、現場を知っている者に任せればいいものを。
もちろん、現場だけで暴走することもある。
小さな企業は前線で社長が大車輪の活躍をしている。
ただ、それでも肩書きは現場への動きを止めてしまう。
そのことを一度考えているみるといい。
この理屈は、すべての現場に当てはまる。
仕事を含めた物事は、すべて現場に答えがある。
その答えを、正しく導いた者が勝つ。
そして、正しく導くのは現場にいる者なのだ。
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