(今日のコトバ)
普通は、奇跡がくれた贈り物です。
毎日があたりまえのように過ぎていく。
普通に起きて、普通に食べて、普通に働いて、普通に眠る。
この普通であることに、何も疑問を持たないで生きている。
ただ、この普通であることは、
本当にあたりまえであることだろうか。
体調が悪ければ、起きることは辛い、食べることも辛い。
職がなければ、働くこともできない。
心に問題を抱えていれば眠ることもできない。
体を壊したり、メンタルを壊したりするとわかる。
いかに、普通であることが素晴らしいことか、と。
もう一歩踏み込んで考えてみると、
体調が好調であることは奇跡かもしれない。
食事がおいしいと思えることは奇跡かもしれない。
働ける場所があることは奇跡かもしれない。
ぐっすり眠れることは奇跡かもしれない。
一つ一つの出来事は、決してあたりまえでも、普通でもない。
一つ崩れたら、すべてが崩れてしまうこともある。
おおげさにいえば、人間は長い歴史の中で、
知らず知らずのうちに奇跡を普通にする術を体得してきたのだ。
その体得したものを、自然に生活に応用しているのが人間なのだ。
今日、いま、普通だと思っている生活は、
実は、奇跡の産物。
そう思うと、今日という時間も貴重に思える。愛しく思える。
普通である今日の生活を
大切にして生きていきたいものだ。
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