(今日のコトバ)
人の素顔は、案外、厚顔無恥だ。
「素顔は、いい人だ」
「素顔は、わるい人だ」
心底いい人を素顔はいいというし、
心底わるい人を素顔はわるい人という。
どちらも正しいといえるし、
意味はよくわかる。
さらに考えると、
素顔って、どういうものなのか。
そのことを考えると、
弱さ強さはともかく、素顔は厚いものだと思ってしまう。
素顔の自分になると、少々のことは突破できる。
少々のことでは傷つかない。
素顔=本音とも解釈すると、
本音はいい、本音はわるいということより、
本音は太い気持ちといえる。
つまり、素顔は太い気持ちでもある。
素顔に立ち返って自分を見つめてみると、
自分の意志が明解になり、
どう生きればいいか素直に考えられる。
人生に迷ったり、スランプに陥って苦しんでいる時、
時々、自分の素顔を考えてみるといい。
案外、太い気持ちの自分を思い出せる。
こんなもんじゃないという自分に
気づくこともあるかもしれないのだ。
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