(今日のコトバ)
若いうちは、
引き分けは負けに等しい。
年をとると、
引き分けは勝ちに等しい。
若き日は、
情熱が沸騰するのも早い。
好戦的になり、
肩が触れると
ケンカしてしまうような時期もある。
当然、絶対に勝ちたいという
気持ちになる。
負けはいうに及ばず、
引き分けですら納得できない。
体力・気力が充実していると
わかる気がする。
だが、年をとって体力・気力が
若き日と違ってくると、
勝負の価値観が違ってくる。
絶対勝つ!という気持ちが
減っていき、
「負けなければ儲けもの。
引き分けで充分及第点」と
思うことが増えてくる。
それは仕方ないことと
言い切れないが、
それで世の中が
上手く回っているともいえる。
もちろん、
若き日から勝負に
こだわらない人や、
年をとっても勝ちにこだわる人もいる。
ただ、年齢は勝負の価値観を変える。
熱い人ばかりでも、
枯れた人ばかりでも、
世の中はうまくまわらない。
そんな気がするのだ。