(今日のコトバ)
「自分を見失うな」というけれど、
人間、ほぼ自分を見失っている。
むしろ、自分が見え過ぎていたら
つまらない。そして、しんどい。
「自分を見失っている」と、
時々、いわれることがある。
確かに、いつもの自分ではなく、
落ち着かずオロオロすることもある。
いつもの自分ではない
自分になっているとはいえる。
だが、よく考えてみると、
自分を冷静に見つめられる時など、
ほとんどない。
そもそも、自分がしている行動を
横で見つめることなどできない。
その時の表情、
その時の感情などは、
瞬間に察知はできない。
反対にいえば、
いつも自分を見失っているともいえる。
そして、見失っているからこそ
人生はおもしろい。
自分が良く見えてばかりでは
人生はつまらない。
未来のように
わからない部分があるから面白い。
わからないからしんどくもある。
それは人間に生まれた宿命。
自分を見失っても、
自分は生きている。
それでいいのだと思う。