二重構造をもつ言葉

 

(今日のコトバ)

 

「傷つけたくない」は、

「傷つきたくない」の方便である。

 

 

「キミを傷つけたくない」という。

あまり怒ったり、

悲しませたりしたくない。

心に傷が残るようなことを

したくないということだろう。

間違ってはいない。

ただ、「キミを傷つけたくない」の意味は

それだけではない。

その中には、

「自分が傷つきたくない」という

気持ちもあるはずだ。

否、むしろその気持ちの方が

強かったりする。

言葉には深い意味がある。

言葉が二重構造の場合もある。

「傷つけたくない」はその典型。

もし、「キミを傷つけたくない」と

いわれたら、

「自分も傷つきたくないんだな」と

思いやる。

もしかすると、

それが優しさにもなる。

人は二重構造の言葉を使って、

争いを起こさぬよう生きている。

そのことを忘れてはいけない。

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