(今日のコトバ)
大切にされた記憶は、大切にするものです。
人は忘れていく生き物だ。
忘れていかなくては人生が重くなってしかたない。
ある程度、忘れていく必要もある。
ただ、人生の中で大切にしてくれた人を
忘れてはいけない。
たった、80年ばかりの人生で、
親はともかく赤の他人が大切にしてくれることは、
奇跡のひとつといっていい。
愛情をもって大切にしてくれるのはもちろん、
利害関係があって
大切にしてくれる人でも、
人生でそれほど現れることはない。
数えてみるといい。
大切な人、それも肉親以外で。
たぶん、すべての人の顔が浮かぶはずだ。
その人を忘れてはいけない。
大切にされた記憶を消してはいけない。
人生がどんな展開になっても、
少なくとも味方あるいは味方に近い存在になってくれる。
さらには、受けた恩もある。
意識の真ん中で、つねに咲いている花のように
大切にする。
できるなら、大切にしてあげることも考えていい。
べたべたするのではなく、
ここぞという時に、大切にする。
人生は人との出会いが大きく道を変えていく。
大切にしてくれた人は、
人生で大きな役割をしてくれた人。
その気持ちを忘れず、
大切にしてくれた人を大切にするのだ。
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