(今日のコトバ)
人間なんて肩書きをとってしまうと、
ライオンだってサルになってしまう。
大声で吠えていた社長が失脚すると、
本当に蚊の鳴くような声で、いじめらてばかりの子のように
弱々しくなってしまう。
在任当時は、部下をどんどん怒鳴りつけ、
剛腕で会社をひっぱってきた社長も、
肩書きを失った瞬間、大きい顔と恐怖の顔を
どこかに捨ててしまう。
社長だけではなく、あなたの身近かにも
似たようなケースはたくさんあるはずだ。
クラブのキャプテンが、番長(もうないか)が、
PTAの会長が、取引会社の担当者が、
自分の仮面ともいうべき肩書きを失った時、
力なく別人ようになってしまったことに
遭遇したことはあるだろう。
人は下で動かされているよりは、
上で下を動かしたいと思う。
その時、上へいけばいくほど、
大きく、怖い仮面をつけて、
下の人を威嚇する。
そのことが本当の自分であると錯覚してしまう。
でも、本当はひとりでは生きていけないただの人間なんだ。
ライオンでも、オオカミでも、ヘビでも、ワシでもない。
ちょうど幼稚園のおゆうぎ会でつけたお面を、社会でつけているだけなんだ。
だから、肩書きに依存して生きるのはやめよう。
本当の自分が問われた時、弱々しい自分を露呈する。
肩書きは肩書きでいい。その横にいる自分を大切にしよう。
最後に救ってくるのは、助けてくれるのは、
素顔をあなたを信じた人たちなのだから。