(今日のコトバ)
興奮は、人生を温める。
北野武が亀井静香とサウナであって、こんな話をしたそうだ。
「日本人は危ないよ。力の強い奴がなにをやっても、日本人は怒らなくなった」と。
亀井氏は自身と自民党の関係において感じたのだろうが、
この言葉は重い。高度成長期のモーレツサラリーマン、全共闘、組合活動など、
社会や仕事の枠組みにあっても、昭和は、怒り、戦っていた。
学校も、会社も、街も、そこに生きている人に活気があった。
時代が違う、といわれればそれまでだ。
ただ、いまだって時代の主役は人間に変わりない。
昔のようにとはいわないが、もっと活気があっていいのではないだろうか。
活気を起こすには、興奮するテーマ、情熱を燃やすテーマが必要だ。
いまなら格差社会、リストラ、老後の世界、年金問題、この国の行方、、、、。
実は、生きるために熱くなるテーマはいくらでもある。
ひとつひとつの問題は、黙っていれば知らぬ間に強い勢力の思いのままになる。
声をあげるのだ。腹の底から興奮することを見つけ出し、
声をあげるのだ。そのことで、自分が変わる。他人が変わる。
街が変わる。日本が変わる。地球が変わる。
そして、もっと自分が活気をもって生きていける環境ができるはずだ。
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