(今日のコトバ)
その星は、掌の中にある。
チャンスは、いつも自分のまわりを衛星のようにまわっている。
そのチャンスを捕らえられるか、られないかが人生の勝負になる。
捕らえられる人は、人生を自由に動かせていける。
一度、スターダムにあがった人は、チャンスを次から次に自分のものにできる。
黒澤明が映画を創る。時間もコストも膨大にかけて納得のいくまでこだわる。
結果、世界的評価の高い素晴らしい作品ができる。
だが、彼と同じように時間と金をかけて映画制作に取り組めた監督はどれだけいただろう。
指折り数える監督しかいないはずだ。
それは、彼が才能と努力を駆使しデビュー作「姿三四郎」という作品をつくったことから、
自分のスタイルで勝負できるチャンスがめぐってきたのだ。
その後、「白痴」「野良犬」等の作品を創りながら、
「羅生門」「七人の侍」へと優れた作品を創った。
それは、デビュー作のチャンスを活かし、次の作品、次の作品へとステップアップした
賜物なのだ。もっと時間をかけたい。もっとコストをかけたい。
もっといい作品を創りたい。そこに、チャンスを活かしていったのだ。
黒澤明は巨匠だ。その才能も執念もずば抜けている。
同じレベルとはいえないかもしれない。
ただ、チャンスの活かし方は参考になる。
ひとつのチャンスを次への投資に使う。
そして、チャンスをビッグチャンスにしていく。
人生は、チャンスをものにした人間の勝ちだ。
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