(今日のコトバ)
小銭は小さな自由をくれる。
大金は大きな拘束をくれる。
ちょっと小銭が入ると嬉しい。
すぐに使ってもいいし、貯めてもいい。
自由度が限りなく高い。
だが、ほんとうに欲しいはずの大金が手に入ると、
どうしていいかわからなくなる。
大金といっても億のお金ではなく、
自分の中の大金という意味だが、
その金をどうする?という疑問から始まり、
限りなく守りの意識が働いてしまう。
大金を手に入れたのだ。
もっと自由に、あれこれ使ってみてもいいのだが、
そう簡単に大金の使い道が定まらない。
大金というお金の塊りが、
自由度を奪っていく。
お金とはそんなもんだ。
だからこそ、あるお金で暮らしていくことを
考えるのかもしれない。
人間の気持ちはよくできている。
小銭と大金。
人間の自由を決めていくひとつの基準なのだ。
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