(今日のコトバ)
下積みとは、
日のあたらない上積みのことだ。
下積みという言葉が
昔から気にかかっていた。
下に積む?
何をもって下に積むのか。
歴史の中でつくられた言葉だから、
いちいち文句をいっても仕方ないが、
それでも下積みはピンとこない。
では、どういう言葉がふさわしいか。
それはもう上積みでいいのではないか。
「あの人、あの時期、上積みしたから
今の成功がある」
「あの厳しい上積み時代があったからこそ、
この成果があらわれたのだ」と。
決して、下という言葉を
ワルい意味で使っているのではないことは
わかっている。
縁の下の力持ちという言葉もある。
ただ、人生においての修行時代を、
下積みというより上積みといっても
いいのではないか。
いつも、そんな気がするのだ。