(今日のコトバ)
正論は、議論のトリで。
人には人の正論がある。
人の数だけあるといっていい。
究極は、正論と正論が
嚙み合わないから
争いが起こり、
戦争も起こってしまう。
正論は自分にとって
アイデンティティになるから
譲れなくなる。
みんなが正論を貫き通すと
意見はまとまらない。
だから、多数決という方法をとる。
大筋自分に近い意見に賛成する。
その数が多いと
みんなの正論のような顔をして、
世の中に提案される。
だが、多数決の意見が
本当の正論かというと、
そうでもないことが多々ある。
世の中の議事進行を
進めるために、
多数決で決めているに
過ぎないこともある。
だとしたら、
正論に何の価値があるのだろう。
もし、
正論を価値のあるものにするならば、
できるだけいろいろな意見を聞いて、
調整して、間違いの少ないところで
決着させる必要がある。
そう考えると
はじめから自分の正論だけで
突き進んでは、
良い方向には進まない。
自分のエゴで終わってしまう。
そうならないためには、
あらゆる意見を聞いて、
納得する意見があるかを
確認してみる。
その議論ができた上で、
正論が生まれれば、
仮に自分の正論でなくても
納得いく正論になる。
納得できずに正論だけで
物事を進めると
どこかで破綻する。
そのことを肝に銘じて、
自分の正論の発表の場を
考えよう。