(今日のコトバ)
人は、希望を越えて無欲になった時に進化する。
星野ジャパンが負けた。金メダルを目指してプロ野球選手のみで
編成された日の丸軍団。キューバだろうが、韓国だろうが、
恐るに足りずと挑んだが日本の結果は4位。メダルにも届かなかった。
日本には「一糸乱れず」とか、「一丸になる」という言葉がある。
日本人の個の力を一つにして、強い格上のチームを倒してくという
醍醐味を表した言葉。この言葉のような日本の良さは最後まで
出なかった。どこか散漫で、どこか緊張感が失われていた。
そんな状況で最大限の力は発揮できないだろう。
反対に、陸上男子400mリレーは、日本人の持つ一糸乱れずの精神を
最高のカタチで発揮できた。アメリカ等の優勝候補が
決勝に出場できないアクシデントを差し引いても素晴らしかった。
さらに、女子ソフトボールの優勝。上野由岐子の大車輪の
ピッチングは凄かったが、守備の集中力、打撃の指示は見事だった。
この実力を超えて結果を出した二つのメダリスト達にいえること、
それは集中力からうまれた一糸乱れずの精神。
みんながひとつの希望を持ち、本気で取り組み、
意志をひとつにした時、集中力が高まって無欲になる。
無欲になった時、いくつもの心と心が一つになる。
そして、その無欲をつくり出しているのは、希望の下の集中力なのだ。
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