生きものの能力を大切にしよう

(今日のコトバ)

 

SNSの進化は、以心伝心の退化につながっている。

 

 

 

ケータイ、パソコンの進化は、著しい。

特に、SNSが普及してからは、

情報の伝達速度、事実の伝達が、

指先だけで簡単にできるようになった。

昔、先生が「正しいことを、正しく伝えよう」と

授業でいっていたような気がするが、

いまは、データを送れば難しいことではない。

物事を伝えることは、確かに、

速く、正しく行えるようになった。

ただ、その分、

フェイス・トゥ・フェイスでの

やりとりが激減した。

一言も口をきかず、

物事が進んでいくことも激増した。

そこで感じるのが、

なんとなく空気を読むとか、

人の気持ちを汲むとか、

以心伝心の気持ちの交流だとかが、

衰えてきてしまったような気もする。

もっとも、空気を読むぐらいなら、

メールで終わらせてしまえばいいと

思っている人もいるし、

人の気持ちは

LINEでわかっているという人もいるだろう。

だが、人と人とは、そう簡単ではない。

ちゃんと見つめなければ

わからない間のようなものもある。

さらにいえば、以心伝心のようなことは、

なかなか感じなくなっていると思う。

どちらがいい、

どちらがわるいではないのだが、

人の中に埋蔵されている能力が、

退化しているのは少し寂しい気がする。

人は機械ではない。

生きものだ。

そこに情があって、

見えないものを見つける能力もある。

その部分を大切にしながら、

進化していく時代と共存できると、

もっといい環境になると思う。

難しいことかもしれないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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