(今日のコトバ)
公式記録に残らない大勝利がたくさんある、
それが人生だ。
井上康生、鈴木桂治が世界柔道で負けた。
オリンピックや様々な大会で金メダルをたくさんとっても、
この敗北は公式記録として残る。
敗北が悪いわけではないし、公式に残るからどうこうではない。
ただ、残ってしまうことで、その後の人生を大きく転換しなくては
ならなくなることがある。勝利であれば前向きに考えられるが、
敗北となるとポジティブでばかりはいられない。
その点、人生の記録はどうだろう。日々の感動は、誰にでもある。
その感動は、自分史の中では大勝利であることもあるはずだ。
そして、その大勝利を肴に酒を呑んだり、騒いだりして、
昂ぶる気持ちを分かちあう。
もしかすると、人生の激動の中で、忘れ去られてしまう記録かも
しれないが、それはそれは、人の人生にとっての大勝利なのだ。
人は、その大勝利さえあれば、生きていける。
心の中の燃料がまた満タンになる。
そのチカラで明日さらなる飛躍ができるのだ。
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