幸せのスペック

(今日のコトバ)

 

休んでわかる、

忙しいのは幸せなことだ。

 

 

 

少し前に入院した時の話。入院直前まで忙しく

連日タクシー帰りの日々だった。

命にかかわる手術ではないため、入院前日も深夜まで働いて、

いざ入院、その日のうちに手術をした。

3日4日は傷口の痛みでうなっていたが、

一週間もすると腫れも引き体調はすこぶる回復してきた。

と感じた瞬間、だんだん退屈になりはじめ、ゴロゴロしている

だけでは物足りなくなる。

本を読んでも、テレビを見ても、時間が進まなくなる。

どうしたことだ?あれだけ欲しかった休みがとれているのに、

少しも楽しくない。癒されない。

何かをやる目的があって、それを遂行することができないと、

いきいきと暮らせない。生活のリズム、精神のバランスをとることができない。

人は、ある程度の忙しさの中でこそ、

気持ちよく生きていける動物だとベットの上で理解した。

案の定、入院10日目を過ぎたあたりから、見舞客が来るようになると、

来客数に応じて、ムクムクと血が元気になるのを感じた。

人によって、忙しさの基準は違うかもしれない。だが、

その人なりのほどよい忙しさは、幸せのスペックであり

とても重要なことなのだ。