(今日のコトバ)
心配するな。
早くのぼった者は高い所にいるのにあきて
早くおりてしまう。
早熟の天才は、おうおうにして年をとるごとに
平凡になり、大人になるころには普通の人になってしまったりする。
いち早くエリート街道を驀進した人間が、上昇の途中で
ドロップアウトし別の道を歩むこともある。
一等賞でテッペンに立っても、そこに何もなかったり、
思い描いた世界ではなかったり、大勢の敵をつくったりすると、
そこは居心地のいい環境ではけしてない。
人間は不思議なもので、夢と違ったフィールドに
ポツンとひとりおかれても、その場所に長くはいられない。
後から追ってくる者は、早くのぼった者の寂しさを、悲しさを
知っているので、同じ間違えをおかさぬよう
自分にとって快適な環境を求めようとする。
何も先頭を行くことだけが、すべてではない。
後から追いかけていく。時間をかけて自分を成熟させていく。
あせらず、ゆっくり最適な場所をつくり出すことも
人生をエンジョイする大切な方法なのだ。