(今日のコトバ)
頂点に立っても、隣の山の頂点には立っていない。
ひとつのことに成功すると、
すべての分野で天下をとった気になることがある。
まったく知識もなく、技術もなく、試したこともないのに、
できると確信してしまう。
野球選手として何億もの年俸を稼ぐようになった途端、
居酒屋を経営知識もなく開店する。
ミュージシャンとしてヒット曲を連発した勢いで、
株の投資を始めてしまう。
結果、大損して火だるまになることもある。
「へんなものに手を出すから失敗するんだ」と陰口を叩かれる。
自分が何十年もかけて習得した知識や技術ではなく、
マネーゲームに手を出し身ぐるみはがされてしまう。
言葉で書くとわかるのだけれど、
頂点に立ち有頂天になると見えなくなる。
頂点に立った時、見失いそうになったら肝に銘じておこう。
「頂点に立っているのは、自分のいる山だけだ」ということを。
違う山を目指すなら、どんな誘惑があろうと新人で0から
スタートするということを忘れてはいけないのだ。
そして、ひとつの山の頂点を極めるための苦労を
心に刻んで生きていこう。
人生は、ひとつのことを極めるだけで、充分幸せに生きられる。
その極めたものは、自分のことを絶対に裏切らないのだから。
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