(今日のコトバ)
人は、人に救ってもらって、人の顔になる。
何でも自分だけでやってきたわけではない。
人に救われて、自分の道を歩いてこれた部分もある。
否、相当、人に世話になって生きてきたのだ。
誰かが手を差し伸べてくれたからこそ、
今日も自分の道を歩いていけるといっても過言ではない。
だが、人は調子がよい時ほど、
人に支えられて生きてきたことを忘れてしまう。
一人の力で生きてきたと誤解してしまう。
この誤解ならまだいいが、
自力で生きてきたと思うと、
他人に必要以上に冷たく接することになる。
自分が生きることに精一杯になって、
他人へ力など貸せなくなる。
この行動の方が怖い。
運・不運がめぐるように、自分にとっても、
いい時と悪い時がめぐる。
その時、いい時に人を救っていなければ、
悪い時に救いを求めることは難しい。
何もしてくれなかった人、
あるいは手を貸してくれなかった人が困っていても、
サポートする気分にはならない。
だから、人に手を差し伸べることを大切に考えよう。
救うということは、救われるということ。
自分が救ったことがなければ、
救われることもないのだ。
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