(今日のコトバ)
心は、いつまでも思春期を卒業しない。
いくつになったら、
ビビらなくなるのだろう。
いくつになったら、
あせらなくなるのだろう。
長く生きてきて、
人生の経験をたっぷり積んだ。
しかし、ビビることも、
あせることも治らない。
心という目に見えないものが、
昔のまんまでいる。
心は、人生の思春期と変わらず
自分の片隅に潜んでいるようだ。
成長しないとはいえない。
数々の経験が余裕を生んだり、
多少強くしたりする。
だが、はじめての挑戦となると、
いつもの心に戻る。
昔のまんまの心に戻ってしまう。
心は、そういうものなのだ。
ワルいことばかりではない。
人間は感動したり、ときめいたりする。
心が昔のまんまでいるから、
新鮮でいられるともいえる。
心。
その見えなくて、
変わらない人間の機能は、
人生の機微を
受け止めてくれているのだ。