嘘は変貌していく

 

 

 

(今日のコトバ)

 

嘘は、遠くに行くほど

真実の顔をするのがうまくなる。

 

 

 

誰かが、どこかでついた嘘が、

人に伝わって、伝わって、伝わって、

さも真実のような話になることがある。

確信犯としての嘘の場合もあれば、

間違った情報をいいかげんに伝えた嘘が

人に伝播することもある。

特に、面白い嘘だと、

尾ひれがついて、より面白い嘘になる。

そもそもは、伝えた相手だけについた嘘が

まったく知らない人まで伝わって、

知らない人は、

ほぼ真実として理解することもある。

嘘の怖さが、そこにある。

知らなくていい人までに伝わってまう。

それも真実として。

そして、大ごとになると、

必ず嘘の正体がばれる。

そうなると、嘘の犯人捜しが始まる。

誰がこの嘘をついたのか?

突き止められた人は、

嘘つきとして評判を落とす。

まわりにも嘘つきとして、

認知されてしまう。

そう考えると、ひとつの嘘も怖くなる。

もちろん、

どうでもいい冗談のような話なら、

コミュニケーションの潤滑油になるし、

相手を傷つけないための嘘もあるだろう。

ただ、真剣な場で、仕事の場で、

ファクトが大切な時、

嘘をついてしまうと、

それからの評判は最悪になる。

あいつは嘘をつく人間だといわれた瞬間、

信頼はされなくなる。

大切な場面での話には、

参加できなくなることもある。

だからこそ、嘘をついてはいけない。

正確にいうと、人生の大切な場面では、

嘘をついてはいけない。

必ず嘘はばれて、

相手を不愉快にする。

それ以上に自分の評判を落とす。

そのこと忘れてはいけない。