(今日のコトバ)
人間は、
いつも歴史の劣等生でした。
歴史に学ぶという。
書物などを紐解けば、
ネットで検索すれば、
学ぶべき点は確かにある。
いい教訓、
ためになる話、
未来の想像の仕方など、
ほんとうに学ぶべき点は
いくらでもある。
だが、先生が歴史で
生徒が人間であると、
生徒である人間は、
あまりいい生徒ではない。
歴史を学ぶというよりは
歴史の警告を忘れて、
何度も同じ間違いをする。
独裁者に国家が牛耳られると、
平和な世の中が戦禍に変わる。
核は縮小の方向へ進んだはずなのに、
世界は縮小を無視しはじめる。
もっといえば、
弱い者いじめをしないという
生きる原理原則も、
世界中でいまだ守られてない。
歴史を学ばない、
というか、歴史を忘れてしまう。
だからこそ、
人間は歴史の劣等生だと意識して、
歴史を確認しながら生きていく。
破滅に向かっていくことや
人権を侵害していくことは必ず、
世界や国家に悲しい時間をつくる。
そのことを忘れはいけない。