(今日のコトバ)
人間は、完成した瞬間欠けていくものだ。
完璧とか、常勝とか、到達領域をあらわす言葉は
あるけれど、ほんとうに言葉通りになれるのだろうか。
完璧という言葉を日常でも、頻繁に使っているけれど、
それは人間の尺度でしかない。
どこまでか完璧で、どこまでが完璧でないのか。
時代や技術の進歩によって絶えず変化している。
常勝という言葉だって、生まれてから死ぬまで
負け知らずという人間はいないだろう。
完成に限りなく近くまでいけるが、
達成したか、達成しないかの状況でまた、
0や1からやり直す。
勝ち続けていて、メンバーも武器も揃っているのに、
心の隙のようなものから敗北の芽が生まれ、
勝利の女神から見放された人間になってしまう。
人間は、月と同じように満ち欠けをもっている。
まるで円のように、上昇する時もあれば、下降する時もある。
だから、下降していても、負けていても、焦る必要はない。
上昇していても、勝っていても、おごる必要はない。
人生は、円はのようにまわるのだから。