怒りよ、ちょっと待て

(今日のコトバ)

 

一秒おけ、一分おけ、一時間おけ、一週間おけ。

それでもダメなら一年おけ。

アタマにきたものは、みんなカラダから抜けていくから。

 

 

 

 

若い時ほど瞬間的に怒ることはなくなったが、

いわゆる「アタマにくる」という状況は、

毎日の生活の中で必ずあらわれてくる。

そして、この数えきれないほど「アタマにきた」ことによって

学んだことがある。それは、誰かに怒るとソンをすることだ。

例えば、激情した場合。

いままで築きあげた関係が一瞬で壊れ、二度と元に戻らない場合がある。

戻ったとしても、ぎくしゃくした付き合い方になってしまう。

例えば、勘違いの場合。

怒った後、得た情報が間違えだと気づき恥ずかしい思いをする。

面と向かって怒ってしまえば、すぐにアタマを下げて謝らなければいけない。

例えば、辞めてしまった場合。

あまりの怒りに行動を辞めてしまった場合、ゴールをみずにレースを終えてしまう。

完成を知らずに、達成感もなく、行動がストップするということは、

生きるテーマを失ってしまうことでもある。

それに引き換えトクをすることは、皆無に等しい。

あるとすれば、一瞬胸がスッとすることぐらいだ。

でも、その後の嫌悪感もまた覚悟しなければならない。

つまり、「アタマにきた」怒りをストレートにぶつけるのは

人生の停滞をまねいてしまう。人生で作り上げたものが無くなってしまう。

もっと前へ、もっと高く、夢へ挑みたいのなら、

ちょっと待って、ゆっくり待って、じっくり待って、

「アタマにきた」ものが去って行くまで辛抱すればいいのだ。