(今日のコトバ)
離れれば離れるほど、
近づきたがるものがある。
気持ちという一途な生きものである。
近づけば近づくほど、
離れたがるものがある。
気持ちという浮気な生きものである。
気持ち。
このいつみどころのないが、
確実に自分の中に存在するもの。
特に、精神的に追い込まれたり、
自分に影響する出来事があると、
いろいろな動きをして
その存在感を増す。
自分の思考を肯定するかと思えば、
自分の思考を否定することもある。
どっちつかずで、
あっちへ行ったり、
こっちへ来たりすることもある。
人は、このつかみどころのない気持ちを
みんな持っている。
少々、やっかいだが、
この気持ちがあるからこそ、
世の中という面倒くさい組織を
渡り歩けるのかもしれない。
この気持ちがあるからこそ、
この世の中でバランスをとりながら
生きていけるのだ。
いま、気持ちがいろいろと
それこそ一喜一憂する人もいるだろう。
ただ、その気持ちの動きがあるからこそ、
世の中を渡り歩いていける。
そう思うと、気持ちは大切。
気持ちに感謝していい。
そして、この気持ちと一緒に
人生が終わるまで生きていく。
気持ちは、人生という大河ドラマを
陰で指示を出す演出家。
自分の気持ちと対話して
生きることも必要なのだ。