(今日のコトバ)
ゆずれないものの中に、魂がある。
魂と心の違い。それは、不動か動かの違いだといえる。
「その人の魂が」といった時、その人の信念ともよぶことができ、
ふらつくことなく貫き通す人間の思想ともいえる。
逆に、心はよく動く気持ちの様子だ。
「あの人の心模様は」とか、「女心と秋の空」とか、
ころころ変わってしまう代名詞によく使われる。
なにも心を引き合いに出すことはないのだが、
少なくとも魂は心と違って、一度決めたことを曲げない気持ちの様子だ。
だとすれば、自分の生きていく中で、
これだけはどうしてもゆずれないものに、魂が宿っているといえる。
そして、その魂にはすべてを脱いだ自分がいる。
つまり、魂こそが素顔の自分なのだ。