(今日のコトバ)
時間は、止まることを教えられず生きる疾走者。
記憶だけが時間を止めて、歴史に変えていく。
日々、生きていると、
時間は止められない速さで
過ぎていく。
年齢を重ねれば重なるほど、
その速さが増しているようにも思う。
本当は、一秒、一分、一時間という同じ速さを
続けて進んでいるだけなのに、
感じる速さは、まったく違って感じる。
年齢だけでなく、
楽しい時間は短く感じられるし、
苦しい時間は長く感じられる。
同じ速さで時間を刻んでいても、
人が体感すると、違った長さになった気がするのだ。
そう思うと、
自分の中で信じられるものは何だろう。
それは、それまでに築いてきた自分の歴史。
自分が、人々が納得する
記憶という歴史しかないだろうと思う。
時間は、振り向かず走り過ぎていってしまう。
そこで自分のより所になるのは、
記憶という歴史。
記憶こそが、
この先の人生のペースメーカーになる。
記憶は、人生最高の相棒になるのだ。