あることの、ありがたみ

 

(今日のコトバ)

 

道のないところを歩いてきた者は、

道のあるところを歩いてきた者より、

道の素晴らしさを知っている。

 

 

 

いつも歩く道。

行くべき場所まで続く道は、

とてもありがたい道なのだが、

毎日歩けばあたりまえの道になる。

反対に、

まだ道のない、あるいは道のわからない場所へ

行こうとすると、道ができた時、

道がわかった時のありがたみは格別だ。

行くべき場所へ続く道。

同じ道でも

その道があるかないかで、

まったく意識が変わってしまう。

そして、道がなかった時を知っている人は、

道のありがたみを知ることになる。

これはどんなことにも当てはまる。

いつもあたりまえのようにあるものは、

ありがたいと思わない。

だが、いままでないものが

新しくできると、

とてもありがたかく感じる。

だからこそ、ない時の気持ちを

忘れずにいよう。

あたりまえにあるものにも感謝しよう。

気持ちはどうあれ、

自分にとって大切なもの。

そのことを心に刻むのだ。