心の中に

(今日のコトバ)

 

失ったものも、心の中では財産になっている。

 

 

何もモノだけでなくて、人であっても、時であっても。

失ってしまうことがある。

目に見える現象・対象が無くなって、

悲しい思いに暮れることがある。

ただ、失ったものが、ほんとうにすべて無くなることはない。

心がある限り、心には経験したデータがストックされていて、

いつでも思い返せば引っ張り出せるはずだ。

もちろん、失わずに存在している方がいいのはわかっているが、

失ってみて、その価値をほんとうに知ることもあるはずだ。

また、本棚の一番奥にしまって二度と開かない本もある。

問題は、「あるか」「ないか」ではなく、

心に存在するかなのだ。心に思い出として記憶されれば、

すべてがあなたのものだ。それだけでいいこともある。

失って悲しいと思うのは仕方ない。

だが、心を開いてみれば、

素晴らしい思い出がそこに眠っているのだ。