(今日のコトバ)
未知は、好きにつくっていく図工の時間です。
想像すれば、未来は構築できる。
ダイナミックに。ロマンチックに。
頭の中にある夢を自由に描いていけばいい。
ただ、このごろメカニックが揃ってくるにともなって、
発想は反対に貧困になっているように思える。
パソコンを使えば、考えるというよりは、
検索するという行為が先行する。
図書館へ行って何時間も時間を費やすより便利にはなった。
が、答えがすぐに見つかってしまうため、
思考時間も短くなってしまう。
大きな時間の話をすれば、
20世紀の初頭に21世紀の社会をイメージした大胆な空想図が
たくさん残っている。
だが、21世紀のいま、22世紀を想像するモノがあるだろうか。
研究レベルでミクロの世界で100年後を見つめているモノがあっても、
私たちの身の回りの変化は、パソコンを生み出したところで
終わっているように思える。
人間の頭は、パソコンを超えるほど、膨大な情報と、
現場の空気、勘など、凄いスキルをもっている。
その頭をもってすれば、パソコンを超える超次元のイメージも湧いてくると思う。
もっと人間のもっている本能のスキルを使って、
世の中を大きくイメージしてみたいものだ。
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