弱者のファイティングポーズ

 

(今日のコトバ)

そんなに怖い顔して、弱さを見せるなよ。

 

 

 

強さを誇るために、顔をつくる人がいる。

怖い顔をつくって、相手を威嚇する。

「オレ、あんたより強いんだ」とうそぶくように。

当然、相手は嫌な顔をしたり、

時には怖れることもある。

ただ、このパターンの人を威嚇するために顔をつくる人は、

冷静になって考えてみると、あまり強くない。

あくまでも威嚇だけ、威嚇射撃だけの顔づくり。

それで相手がひるんでくれれば儲けもの。

手っ取り早く怖い顔をつくって強さを誇ろうとしている。

だが、つくった怖い顔を脱ぐと、

とても弱い気持ちが隠れていることが多い。

怖い顔をつくって、なんとか弱い自分を隠しいる。

弱者のファイティングポーズのような気もする。

人生は、勝ち抜き戦の要素がある。

とりあえず目の前の相手を簡単に倒したい。

そう考えると、怖い顔にすがってしまうのだ。

誰もが人に勝ちたい時がある。

誰もが人を押しのけたい時がある。

その時、簡単に怖い顔をつくって相手を威嚇するのは、

勝つ自信がない弱い自分がいるからかもしれない。

本当に強ければ顔などつくらずに自然体でいい。

時々、やたらと怖い顔をつくる人をみると、

弱さを露呈しているようにみえる。

そんな気がするのだ。