同じ視線と生きる

(今日のコトバ)

 

上から目線でもなく、下から目線でもなく、

同じ目線の人間の言葉に耳を傾けろ。

 

 

 

人の視線は、いろいろな角度から感じる。

時に上から、時に下から感じることがある。

上からの視線には、優越感だったり、圧力だったり、

同じ高さの視線が足りない。

下からの視線には、劣等感だったり、顔色伺いだったり、

同じ高さの視線が足りない。

もちろん、社会の仕組みの中で、上下関係があり、

視線を使い分けなければならない時がある。

だが、上下の視線には、必ず利害関係が発生している。

正しい視線というよりは、

利益の視線、露骨にいえば、自分が得するための視線になっている。

この視線と付き合っていると、自分も利害を考えて生きるようになる。

人は、大なり小なり利害で生きているから仕方ないことでもある。

ただ、この利害ばかりで生きていると、

自分がみすぼらしくなる。ほんとうの自分が見えにくくなる。

その自分の状態を普通に戻すには、

同じ視線の人と時間を共有することが大切だ。

そこに利害関係がなく、なんでも打ち明けられる人と、

様々な話しをする。

内容なんてなくていい。バカ話でいい。

時間を忘れて腹から笑えればなおいい。

この高速社会で失われていく本当の自分を取り戻せる時間をつくる。

それには同じ視線を持っている人が必要なのだ。

いま、生きることが窮屈で、

どうも本当の自分を発揮できていないと思っていたら、

同じ視線で話せる人に会いに行こう。

そこに本当の自分を取り戻すきっかけがある。

自分らしく生きる時間が生まれるはずだ。