大切な誰かの手

(今日のコトバ)

 

手を差しのべてもらったことを、

すぐ忘れてしまう人間の手。

 

 

誰かに助けてもらったことを、

きちんと憶えているだろうか。

自分自身に置き換えてみると、

助けてあげたことは憶えているが、

助けてもらったことはよほど大事なことしか

憶えていないような気がする。

「あんなにしてあげたのに、、、」とは思っても、

「こんなにしてもらって、、、、」とはなかなか思わない。

だが、何十年と生きている以上、

誰の手も借りずに生きているはずがない。

愚痴を聞いてもらったことはないか。

弱音を吐いたことはないか。

お金を貸してもらったことはないか。

手伝ってものを運んだことはないか。

情熱をもらったことはないか。

勇気をもらったことはないか。

夢をもらったことはないか。

今日まで生きてくるのに力をもらったことはないか。

ほんの少しでいい。目を閉じて思い浮かべてほしい。

どんなに不幸だと思っても、

どんなに一人で生きていると思っても、

あなたは「大切な誰か」に支えられて生きてきた。

その気持ちを忘れずに生きてほしい。

誰かの手に引かれなければ、

人は成長できない生き物でもあるのだから。

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