(今日のコトバ)
堪忍袋には、穴をあけておくのも良い。
キレてしまうと、今まで創り上げたものを
一瞬で失ってしまうことがある。
後で「もっと大人の対応をしておけば」と悔やむこともある。
当然、何を失ってもぶちキレなければならないときもある。
ただ、人生の中でキレてしまったときの代償はあまりにも大きい。
キレてしまったことで、永遠に繋がり失ってしまうもの。
一時は、腹立たしくてケンカをしても、冷静になると
それほど怒ることではなかったりすることがある。
また、勘違いしてキレてしまって、
気まずい思いをし、結局は謝らなければなることもある。
だが、もっとも危険なのは、
キレた相手がもっとも身近な友人、恋人だったりしたときだ。
とかく人は怒りはじめると、
腹の中にためておいたことをはき出してしまうと同時に、
心ない一言もいってしまったりする。
傷つける言葉のせいで、何十年と続いた人間同士の歴史が
音をたてて崩れていく。
これぼど人生の中で損なことはない。
だから、キレそうになったらワンテンポがまんしてみよう。
案外、キレるべき対象がたいしたことのないことだと理解できるときがある。
否、ほとんどが冷めてしまえばたいしたことがなかったりする。
堪忍袋に小さな穴をあけて、
簡単に緒が切れることのないように生きてみよう。
人は、つながりを切ってしまって生きていけない生き物なのだ。