努力家という名の天才

(今日のコトバ)

 

若き天才を恐れるな。

人間力は凡人以下だ。

 

 

天才はいち早く才のきらめきを放つ。

人ができないことを簡単にクリアしてしまう。

同じ競技、同じ分野にいる者にとっては、

まばゆい存在ではあるが、ジェラシーの対象でもある。

だが、その人間性に眼を転じてみると、

見事なまでに破たん者ばかりだ。

天才と思える人で人間性も兼ね備えている人が

どれだけいるだろう。

0とはいわないまでも、それほどはいないと思う。

さらに、天才には弱点がある。

それは、努力する、繰り返し習練することに弱いということ。

巷で天才と呼ばれて長い間トップに立っている人は、

本当は天才ではない。超人的な努力家なのだと思う。

天才は、生まれつきのセンス、感覚、スキルで

勝負するのであって、努力しなければ、

歳をとるたびに平凡になっていく。

できると過信した分、大人になっても努力をせず、

平均点にも満たない人間になっしまうかもしれない。

そこで、努力だ。努力は人を裏切らないなどとはいわない。

ただ、人の能力を引き上げるためには、

必要不可欠だし、死ぬまで使える人間の武器だ。

生まれつきの天才と、無尽蔵な努力家は、

歳を積み上げれば積み上げるほど、逆転できる。

だからこそ、努力を懐に入れておこう。

努力といい関係にある限り、人生は逆転できる。

逆転できれば、人生は躍動する。

そして、人生がもっとおもしろくなる。

人生をおもしろくする、努力って素晴らしいじゃないか。

 

 

 

 

(トピックス)

 

オシム監督、ドイツ紙、高原絶賛。

 

ブンデスリーガの第15節でハットトリックを決めた高原直泰は、

ドイツ紙キッカーでMVP・ベストイレブンに選出。得点ランキング

でも6位に浮上した。オシム監督も「日本のFW不足を解消できる」

と話した。本当に本物のFWが日本にいれば、劇的に日本サッカー

が進化すると思うのだが。

 

 

2006年 年間ベストセラー発表。

 

(株)トーハンは2006年のベストセラーを発表した。

1位「国家の品格」、2位「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、

3位「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」となった。

その他上位には、奥の細道をえんぴつでなぞるだけの「えんぴつで奥の細道」、

「人は見た目が9割」、芸人・劇団ひとりの才能が光る「陰日向に咲く」、

ケータイ小説という新しいカテゴリーから生まれた「恋空 切ナイ物語」、

東京農工大学の生協の白石さんが学生の質問にユーモアをまじえて

答える「生協の白石さん」、安倍総理の所信表明ともいうべき「美しい国へ」

など世相を反映した作品が占めた。

 

 

 

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